出 演 者 紹 介
大谷 圭介さん アルマヴィーヴァ伯爵:大谷 圭介
 京都教育大学教育学部数学科卒業。京都市立芸術大学大学院音楽研究科声楽専攻修了。饗場知昭、蔵田裕行、G.Tadeoの各氏に師事。第39回なにわ芸術祭新進音楽家競演会声楽の部において新人賞、ならびに大阪府知事賞受賞。第7回高槻音楽コンクールにおいて第1位、ならびに高槻市長賞受賞。
  在学中より「フィガロの結婚」の伯爵、「魔笛」のパパゲーノ、「コシ・ファン・トゥッチ」のグリエルモ、「椿姫」のジェルモン、「アルバート・ヘリング」のゲッジ牧師、林光作曲「白墨の輪」のアツダク等、全曲公演に多数出演。演奏会では、フォーレ『レクイエム』、『第九』、バッハ『クリスマス・オラトリオ』のいずれもバリトン・ソロ、京都オペラ協会オペラ・ガラ・コンサートに出演する。2000年には京都市・西安市友好都市提携25周年記念訪問に音楽交流団として参加、現地にて訪問演奏会を行なう。クラシック普及のため、近畿各地や中国四国地方、中部地方などで親子劇場や小・中・高校生のためのコンサートや、オペラ・合唱のためのワークショップ等を行ない、いずれも好評を博している。
 合唱指導経験も豊富で、アマチュア合唱はもちろん、昨年9月には堺シティ・オペラ公演『ドン・カルロ』ではコーラス・マスターとして公演を支えた。
 現在、関西二期会準会員、男声合唱団Des eleisons指揮者、島本混声合唱団指揮者、京教で京響と第九を歌おう会指揮者、京都混声合唱団ヴォイス・トレーナー、京都教育大学非常勤講師。
長谷川 泉さん アルマヴィーヴァ伯爵夫人:長谷川 泉
 京都教育大学教育学部音楽科卒業。京都市立芸術大学大学院修士課程声楽専攻を首席で修了。饗場知昭氏、常森寿子女史に師事。大学在学中、音楽科特別公演『ラ・ボエーム』のミミに抜擢され、オペラデビュー。卒業後は、京都オペラ協会の公演等において、『カルメン』のメルセデス、『魔笛』のバミーナ、『フィガロの結婚』の伯爵夫人、『コシ・ファン・トゥッテ』のフィオルディリージ、『椿姫』のヴィオレッタなどを演じ、好評を博した。とくに1998年の『コシ・ファン・トゥッテ』のフィオルディリージの好演で、「グランドオペラ Vol.20」(音楽之友社)誌上において好評を得た。
 99年ミュンヘン及びミラノに留学。ミュンヘン国立音楽大学「インターナショナルマイスターグラス」のオーディションに合格し、ダフィネ・エヴァンゲラートス教授のレッスンを受ける。さらにファイナルコンサートにソロ出演した。またベルリンで、日本歌曲とオペラアリアのコンサートに出演。ミラノでは、マリエッタ・アダーニ女史に師事し、発声とオペラスパルティートを研究した。
 2000年「ミレニアム・ニュークラシックオーディション」声楽部門入選。ヤナーチェクフィルハーモニー管弦楽団(チェコ)と共演。
 またベートーヴェン『第九』、『荘厳ミサ』、ヴェルディ『レクイエム』のソリストとして京都市交響楽団、ルーマニア国立放送室内管弦楽団と共演したほか、各種コンサートでも活躍し好評を得ている。
 2002年ミラノに再度留学しアダーニ女史のもとでさらに研鑽を積んだ。
 2003年2月オペラアンサンブルkyo2公演『フィガロの結婚』伯爵夫人を演唱し、歌唱・演技共に著しい進境を見せ、留学の成果を示して好評を博した。
 2003年6月初アルバム『長谷川泉・饗場知昭オペラ・アリア重唱曲集』をリリース。音楽評論家 小山晃氏によって「ラジオ技術」(2003年8月号)で紹介されたほか、「好ましいジョイントアルバム」として「長谷川泉も望ましい進境をみせている・・・帰国してからの演唱ぶりは目を見張るほどになっていた。役や曲に即しての役作り歌作りが的確になり、アリア一曲でドラマを歌い出せる。声の色調も増し、今後を一層期待できる。それをこのアルバムの演唱が証している」との評価を得た。
現在、京都教育大学音楽科非常勤講師。日本演奏連盟会員。京都音楽家クラブ会員。
藤山 仁志さん

フィガロ:藤山 仁志
 京都教育大学大学院修了。在学中、学内オペラ演習公演に多数出演し、テノールとして研鑽を積む。1997年の京都オペラ協会第5回公演「椿姫」においては、ガストン役を好演。1999年にドイツおよびイタリアに留学。その後、バリトンに転向。2000年の『京都オペラ協会ガラコンサート』でデビュー。2001年『京都オペラ協会10周年記念オペラ・ガラコンサート』に出演し好評を博している。オペラ公演においては「フィガロの結婚」のフィガロ、「魔笛」のパパゲーノ、「ヘンゼルとグレーテル」のペーターなどに出演。また、2002年『きらら浜「第九」演奏会』、同年『萩・第九演奏会』(ルーマニア国立放送室内管弦楽団)においてソリストをつとめ、好評を得ている。
第22回飯塚新人音楽コンクール入選。これまでに末廣正巳、饗場知昭、宮副芳道の各氏に師事。現在、京都教育大学非常勤講師。

稲森 慈恵さん

スザンナ:稲森 慈恵
 京都教育大学教育学部音楽科卒業。京都市立芸術大学大学院声楽科修了。京都オペラ協会公演では『魔笛』の童子、『コジ・ファン・トゥッテ』のデスピーナ、『椿姫』のヴィオレッタ役で出演。1999年イタリア留学中にユリア・ハマリ女史マスタークラス受講。S.レガッチ、M.アダーニ各氏に師事。帰国後、びわ湖ホール県民オペラ『マルタ』のレディハリエット、新潟ニューセンチュリーオペラ『てかがみ』のカヨ、コレギウムムジクム『愛の妙薬』のアディーナ役で出演。饗場知昭、常森寿子各氏に師事。

宇野 宏美さん ケルビーノ:宇野 宏美
 京都教育大学教育学部音楽科卒業。フランス音楽コンクール第3位入賞。在学中より『フィガロの結婚』のケルビーノ、『コジ・ファン・トゥッテ』のドラペッラなどオペラに出演。関西二期会においては『春琴抄」にてデビューしている。
オペラ以外にはバッハアカデミー関西による『カンタータ連続演奏会』(本山秀毅氏指揮)のソリストを務める他ヘンデル『メサイヤ』、ベートヴェン『第九』『荘厳ミサ』、ヴェルディ『レクイエム』などの演奏会においてソリストとして出演している。近年はヴォイストレーナー、合唱指導者としての活動も積極的に行い、その丁寧な指揮により多くの支持を得ている。木田川澄、喜多村彪の各氏に師事。 現在、関西二期会準会員、ザ・カレッジ・オペラハウス合唱団員。
片桐 直樹さん パルトロ:片桐 直樹
 京都教育大学教育学部音楽科卒業。東京芸術大学大学院オペラ科修了。第22回藤堂音楽賞受賞。
1988年、関西二期会オペラ公演『ドン・ジョバンニ』でレポレッロ役としてデビュー。歌唱、演技ともに高い評価を得る。
その後、関西二期会では『ラインの黄金』『フィガロの結婚』『愛の妙薬』『バルジファル』『蝶々夫人』『ラ・ボエーム』等に出演。他のプロデュースオペラでは、日生劇場オペラオペラ、文化庁芸術体験劇場オペラ、堺市シティオペラ、びわこホール市民オペラ、かんでんクラシックなど、数々のオペラに出演し、明るく気品ある声質と端正な音楽性を以っていずれも好評を博す。オペラ以外でも『第九』やオラトリオなどバリトン・ソリストとして著名指揮者、オーケストラと多数協演し、幅広く活躍している。また唱歌などの日本の歌やイタリア歌曲、ドイツ歌曲等の各種コンサートをはじめ、プラハにおける「京都文化週間」の演奏会に出演する他、声楽アンサンブルのメンバーとしてコンサートやCD録音をするなど幅広く活躍している。福島慶子、喜多村彪、木田川澄、中山梯一、原田茂生の各氏に師事。関西二期会会員。京都音楽家クラブ会員。相愛大学講師。
小見 佳子さん マルチェリーナ:小見 佳子
東京芸術大学卒業、同大学院修了。畑中良輔、長野羊奈子、中村浩子各氏に師事。1975年文化放送音楽賞受賞。1976年東京オペラプロデュースの『オリー伯爵』(ロッシーニ)のイゾリエロでデビュー。続いて二期会の『フィガロの結婚』(モーツァルト)のケルビーノに抜擢され好演。NHKニューイヤー・コンサートに出演、1978年オペラ研究所を修了。同年10月より文化庁派遣在外研究員としてミュンヘンに留学し、H.テッパー、E.ヴェルバ両氏に師事し、1979年に帰国。『ヘンゼルとグレーテル』(フンバーディング)のヘンゼル、『オルフェオ』(グルック)、『シンデレラ』(ロッシーニ)のタイトルロールを演ずる他コンサートでは、モーツァルトの『レクイエム』、ベートーヴェンの『ミサ・ソレムニス』『第九』、バッハ『ロ短調ミサ』『マタイ受難曲』『クリスマス・オラトリオ』、ヘンデル『メサイア』などを歌っている。二期会会員。
服部 英生さん アントニオ:服部 英生
 京都教育大学教育学部音楽科卒業。在学中より多数のオペラ等に出演。モーツァルト『フィガロの結婚』のフィガロ、アントニオ『コジ・ファン・トゥッテ』のグリエルモ、ドン・アルファンゾ、プッチーニ『ラ・ボエーム』のアルチンドロ、ベノア、J.シュトラウス『こうもり』のファルケ、メノッティ『領事』のジョン・ソレル、ブンパーディング『ヘンゼルとグレーテル』のペーターをはじめ『魔笛』『椿姫』『蝶々夫人』などに出演。邦人作品では、『おこんじょうるり』のじんざ、『あまんじゃくとうりこひめ』のじっさ等も好演している。関西二期会公演では『ナクソス島のアリアドネ』のかつら師、『ラ・ボエーム』のアルチンドロ、ベノア、『蝶々夫人』の神宮などで出演している。オペラ以外では、ベートーヴェン『第九』、フォーレ『レクイエム』、ヘンデル『メサイヤ』等のソロを務める他、学校公演や各種イベント、コンサート等の出演も意欲的に行っている。声質はプリランテなバリトン。シリアスな役も多いが、性格俳優的な役にも積極的で、脇を固めての好演も多い。近年は合唱指導等、地域に根ざした活動にも力を注いでいる。福島慶子、喜多村彪、木田川澄、饗場知昭の各氏に師事。現在、関西二期会正会員、京都音楽家クラブ会員。
越野 保宏さん ドン・バジリオ/ドン・クルツィオ:越野 保宏
 京都教育大学卒業。第35期関西二期会オペラスタジオ修了。修了公演オペラ『ポッペアの戴冠』ではローマ皇帝ネローネを演じ、好評を博す。オペラでは『魔笛』『椿姫』『コジ・ファン・トゥッテ』等に出演、また『メサイヤ』、『レクイエム』等の宗教曲や『第九』の他、多くの演奏会に出演している。喜多村彪氏に師事。現在、関西二期会準会員。
木澤 香俚さん バルバリーナ:木澤 香俚
 大阪教育大学芸術専攻音楽コース卒業。同大学院修了。2000年度フランス音楽コンクール声楽部門第1位、及びフランス大使賞、朝日放送賞、2003年度第7回松方ホール音楽賞選考委員奨励賞受賞。第34回関西新人演奏会、フランス歌曲研究会主催演奏会に出演の他、読売チャリティーコンサート『メサイヤ』(ヘンデル作曲)にてソリストを務める。第11回・第13回フランス音楽アカデミーにてアンヌ・マリー・ロッド女史のクラスを受講。受講生選抜演奏会に出演。森栄子、河瀬柳史、淵脇和範、E.セリグの各氏に師事。フランス歌曲研究会会員。
指揮:井村 誠貴
 1994年、大阪音楽大学コントラバス科卒業。在学中よりオペラ指揮者として各地で研鑽を積み、これまでに菊池彦野典氏をはじめ、岩城宏之、星出豊、秋山和慶、手塚幸紀、大町陽一郎、広上淳一、牧村邦彦、飯森範親、阪哲朗らの日本を代表する指揮者のもとで、アシスタント・コンダクターとして多くの公演に携わり高い評価を得ている。主に関西歌劇団、ザ・カレッジ・オペラハウス、関西二期会などの主要団体のほか、地方オペラなどにも積極的に取り組んでおり、いずれも重要なポストを与えられている。オペラレパートリーも50演目を越え、『カルメン』『フィガロの結婚』『蝶々夫人』『椿姫』『ヘンゼルとグレーテル』などの主要作品の他にも、オペレッタや邦人作品の初演にも力を注いでいる。中でも喜歌劇楽友協会におけるJ.シュトラウス『ウィーン気質』の邦人初演は注目を集め、高い評価を得ている。97年にはアメリカ・ホワイトウォーターオペラに招聘され渡米。管弦楽ではエウフォニカ管弦楽団を中心に音楽鑑賞会を定期的に行う一方、名古屋フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、奈良フィルハーモニー管弦楽団、大阪シンフォニカー交響楽団などを客演指導するなど、関西のみならず活動を展開。また岐阜県交響楽団、宝塚市交響楽団、京都府立医科大学交響楽団等との定期演奏会を客演指揮するなど、アマチュアオーケストラの分野においても貴重な存在となっている。近年は大阪市音楽団、ウィンドカンパニー、名古屋ディレクターズバンド、A-Winds等の吹奏楽団との関係も深く、吹奏楽の分野でも注目を集めている。99年には東宝ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』、2002年には『マイ・フェア・レディー』を大阪、名古屋、福岡でロングラン公演を成功させるなど、幅広いジャンルで今後ますます活躍が期待されている。
2001年にはイタリア留学を果たし一昨年帰国。現地ではAs.Li.Coの公演ツアーに同行し、副指揮者として高い評価を得た。指揮をウィーン国立音楽大学の湯浅勇治氏をはじめ、松尾葉子、広上淳一、辻井清幸の各氏に師事。現在、同志社女子大講師。